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底砂でプレコが死なない水槽を作れる【2023年版】

当記事は、プレコ水槽にお薦めの底砂を紹介してます。2023年A版

私はプレコを底砂とベアタンクの両方で飼育してきた。
その飼育経験からプレコと云う熱帯魚は、やはり底砂を敷いて飼育した方が良いと思ってます。

プレコ飼育に底砂を薦める理由

  • 生体のストレス軽減
  • 濾過の強化
  • 餌が滑らなくて食べやすそう
  • 鑑賞面

生体のストレス軽減

底砂があるとプレコが喜ぶし安心する。
何より自然の川の中には底砂が必ずある訳で、水槽の環境を少しでも自然に近づけることはプレコにとって良いことです。

濾過の強化

底砂にはバクテリアが生息する。
それ等は餌の食べ残しや糞を分解して水質浄化に貢献する。
故にベアタンク環境より水質維持が安定する。
これらの効果を維持する為には、こまめに低床のメンテナンスをすることが大切だ。

餌が滑らなくて食べやすそう

低床に底砂を敷くことで、餌の滑り止めになる。
故に、プレタブが滑らなくてプレコが餌を食べやすい。
粘着質のゲルフードでもベアタンクなら滑ってしまう。
ベアタンクを観察していると、プレコ達は非常に食べ難そうである。

プレタブとは、プレコタブレットの略。粒状の形をしたプレコの餌

鑑賞面

底砂が入ったプレコ水槽は、当然に鑑賞面で優れる。
底砂は、プレコ飼育に必須な流木やシェルターとも良く馴染み、美しい水槽を演出できる。

底砂とプレコの健康

欧州のプレコブリーダー henry porternan や、南米のLeandro Sousa等、プレコ研究に熱心な著名人が世界中に存在する。
その彼等が口を揃えて云うには、プレコは底砂があると調子が良いらしい。

プレコは底砂で体の細菌を落としたりする。
また、給餌時に体内に微量な砂粒を入れることで体内を掃除する。

確かに細かい砂を入れると、プレコの本能なのか積極的に砂を掘り出す。
また、近年ではプレコの突然死はベアタンクと関係があるという論文もある。

細かい砂でも比重が重いと糞や食べ残しは砂の上層に溜まる。

細かい砂は魚にとっても遊具や癒しとなり精神的に良いのだ。
プレコが喜んで砂を彫って掻き回す姿を自身の目で観察してほしい。
それはプレコ飼育の醍醐味であり、海外のコアなプレコマニアが細かい底砂を使い続ける理由でもある。

ベアタンクは管理が楽だし、1つの水槽に沢山のプレコを入れたい気持ちもよくわかる。
私もベアタンクで飼育管理してるし、ベアタンクを否定するつもりはない。

私が目指すプレコ飼育と云うものは、管理に手間を掛けて飼育すること。
この考えが私が魚本体よりも飼育設備に投資を優先させる理由だ。
この辺の大切さは資本主義の国だけあって9割の日本人は理解していないだろう。

プレコ水槽に敷く底砂の厚さと注意点

私がプレコ水槽に底砂を敷く際には厚さ1㎝程度を目安としている。

理由は薄く敷きすぎるとガラス面が露出したり、厚く敷きすぎると嫌気性バクテリアや好からぬ細菌の温床になりやすいからだ。

60㎝プレコ水槽に底砂
特に糞量が多いプレコの場合、餌の量が多いと更に糞量も増大するので底砂管理には注意が必要だ。

比重が軽い川砂や粒が大きい砂利等は、薄く敷いても砂の中に汚れが溜まりやすいので注意。

底砂はメンテナンスが大切

底砂を敷くと日々のメンテナンスが重要になる。
できるだけ毎日、プロホースで汚れているであろうポイントを排出しよう。
一度に水槽の底砂全部を徹底的にメンテするのではなく、60㎝水槽なら3~5回程度に分けてローテーションで汚れを取り除き続けるといった方法が確実。
これらを行うことで毎日10%の換水で水質を維持できる。

注意点として忘れてはいけないことで、餌のやりすぎが一番の水質悪化を招くので、底砂を敷いて飼育している場合は給餌量は注意したい。

水槽の水質は結局は濾過機だけではなく、ガラス面や流木にもバクテリアが付着している。
ベアタンクが危ないのはメンテ方法を間違うとバクテリアが一気に失われて突然水質が崩れる可能性が高いことに尽きる。
それに比べて底砂があった方が安定して強い水質が作れるのは確かなのだが、水質のコントロールに自信がある人はベアタンクでも安定した管理ができる。
何故ならベアタンクの方が糞やゴミを確実迅速に発見して排出することが可能だからだ。

ミズタマン

ベアタンクと底砂どちらがいい?

プレコ水槽は底砂とベアタンクのどちらがいいか。

昨今では、ベアタンクの方が管理が楽なのでプレコ飼育に底砂は要らないという風潮が強く感じられる。
だがしかし、私は底砂は魚が落ち着くし鑑賞面でも良い結果を出すので推奨したい。

確かに底砂はベアタンクに比べてメンテナンスが面倒臭い。
ただ、確りと水質管理を怠らなければ、底砂は強力な濾過機になってベアタンクより強い水質を維持できる。

ベアタンクが危ないのは、管理を間違えると一気にバクテリアが失われて突然水質が崩れる可能性が高いことに尽きる。
底砂があった方が安定した水質が作れるのは確かなのだが、水質コントロールに自信がある人はベアタンクでも安定した管理ができる。
何故ならベアタンクの方が糞やゴミが目立つので、迅速に発見して排出することが可能だからだ。

どっちもメンテが重要

プレコ飼育において、低床を清潔に保つことは重要だ。
ベアタンクでも底砂でも同じだ。
そのために基本メンテナンスを毎日行うこと。
(10%の換水/糞掃除/フィルター掃除は2~3日に1回)

底砂があった方がプレコは喜ぶし健康面でもいいので、是非チャレンジしてみてほしい。

プレコ飼育にお薦めな底砂 5選

私はプレコ飼育で色々な底砂を使ってきた。
最後に、私が実際に使用した底砂の中からお薦めを5つ紹介したい。

水質に影響がなく、比重が重くて舞い難い。
入手性も高く、初期セット時に洗いやすい。

1.アマゾン川源流の白砂

プレコに自然の環境で飼育したいなら、アマゾン川源流の白砂の一択。

プレコの故郷、ブラジル産の砂。
サラサラの小麦粉のような感じ。
重金属など溶け出しにくいので水質に影響が殆どない。
霧のように舞いまくるが比重が重いので意外とメンテナンスが楽。

■玄人に一番オススメはアマゾン川源流の白い砂。
この砂は世界中の砂の中でも最も水質に影響がなく、細かい割に比重が重いので砂の底にゴミが溜まり難い。
基本は毎日プロホースをコントロールして砂の表面に浮いているゴミだけ吸い出す。
この砂にすると動画の様にプレコが喜んで掘りまくる。

それに何と云ってもプレコの故郷、南米アンデス山脈のふもとから採取された砂だ。
魚も懐かしい気分になるのではないだろうか。
この砂を使いこなしてこそアマゾンプレコマニアだろう。
是非一度チャレンジしてみて欲しい。

ロイヤルプレコ

2.ガーネットサンド

■初心者にはガーネットサンドがお勧め。
理由はメンテナンスしやすいから。
ただ、メンテしやすいと云っても粒の大きさがあるので糞が砕けて底に溜まる。
可能ならプロホースで毎日、底に溜まったゴミを排出するのが理想。

ガーネットサンドは水質に影響が全くないと云われるが、インドで採取されたものを選ぶこと。
欠点としては、砂色が赤紫色というのが凄くダサイが、気にしない人は大丈夫かもね。

3.津軽プレミアム

自然な感じの砂。
弱酸性を比較的保ちやすく、落ち着いた景観が特徴。
熱湯殺菌済みなので汚れも殆どなく洗い易い。

底砂
津軽プレミアム

3.大磯

砂というより砂利が正しい。
大磯とよばれるもの。
比較的水質に影響がなく、プレコが好む中性~弱酸性をキープしやすい。
欠点は粒が大きいので、低床に汚れが溜まりやすい。

ADAの高級大磯 粒が大きいので汚れが低床に溜まりやすい。
不純物が入ってないので水質に影響がない。

他の砂

他に以下の砂もお薦め。

  • ラプラタサンド
    田砂などに比べると比重が軽くて舞いやすい。
    比較的水質に影響がなく色が自然ぽくていい。
    コスト割高。
    ADA関連ショップで入手可能。
  • ネグロナチュラルサンド
    ガーネットサンドとラプラタサンドの中間的で扱いやすい。
    色がコーヒーアイスみたいでダサイ。
    Chinaが産地なので成分が怪しい。