created by Rinker
¥3,300 (2024/11/20 21:17:59時点 Amazon調べ-詳細)

プレコ用の流木の話

流木

今回はプレコと流木の話。

先日、90㎝プレコ水槽用に流木が欲しくて、またゴーストウッドを買った。
90㎝プレコ水槽の流木はゴーストウッドが多くの割合を占めている。
ゴーストウッドは、それほどお気に入りなのだ。
今回もCharm通販でMサイズを2本購入しました。

ゴーストウッド 流木
流木 ゴーストウッド

画像は今回購入した1本目。
大きな形をした独特の質感が人気な流木。
アメリカにの荒野に落ちている死んだ木を拾って売っているらしい。
水に漬けると黒色系になる。

もう1本は約50㎝の底面に置けるタイプのものをGETした。
枝数は少なく小ぶりであり、Mサイズにしては普通の長さ。
だがしかし、特筆すべきは「プレコ用」といったその形状だ。
良い感じで枝分かれしており、若干浮かす感じで安定して固定できる。
単独飼育なら60㎝プレコ水槽はコレ1本あるだけでいい感じ。
しかもその流木、縦でも横に置いても安定して設置できる。

プレコに流木を使う理由

プレコ水槽に流木を入れる理由は、一般的には飼育環境を自然に近づけるためといわれる。
何故、自然に近づけるかというと、プレコを状態良く飼育しようとするため。

プレコ水槽に流木を入れる個人的見解としては、以下の3つだと考えている。

  1. プレコの隠れ家
  2. プレコ同士の喧嘩防止
  3. プレコに良い成分が流木から出る。

あとロイヤルプレコの餌として入れる。

ロイヤルプレコ等のパナクエ系を飼育している場合、流木が主食になる。
流木を食べているロイヤルプレコは調子が良い。

流木はプレコの隠れ家になる

一般的には流木はプレコの隠れ家となり魚を落ち着かせる効果がある。
だがしかし、プレコ達は種類を問わず、隠れるなら流木よりも土管(ダーク色)に籠る個体が多い。
故に観賞目的でプレコを飼育する場合、水槽に土管を入れると土管に引き篭って出てこない。
対策として土管を取っ払って流木を沢山いれるという手がある。

飼育水槽で土管のみ入れるにせよ、流木は上記リスト2,3の理由も含めて入れてあげたい。
プレコの個体分以上の土管と流木を入れるのが完璧だ。

例えで私なら、小型トリムプレコ3匹60㎝水槽の場合、サイズが合う土管3,4個と枝流木を水槽半分の面積に入れる。

流木はプレコ同士の喧嘩防止になる

流木を水槽に入れるとプレコ同士の喧嘩防止にもなる

ただ流木を適当に入れるのではなく、流木の形状や大きさなどをプレコに合わせて考慮する必要がある。
具体的な方法としては、流木を複数入れてプレコ同士が接触/突進できないレイアウトを組む。

細かい枝の生えた枝流木を複数組み合わせて網状にレイアウトする。
京都のアクアショップ フィンのブログに詳しいことが書かれているので参考にしてもらいたい。

私が行っている喧嘩防止の流木配置は、20~30㎝くらいの棒状の流木を転がしてプレコの縄張りを仕切る。
要はセパレータの役割として流木を使う。
プレコは底モノなので、転がした流木に視界が遮られて相手が見えなくて喧嘩防止になる。

シェルター

流木からは魚に良い成分が出る

個人的には流木を入れる一番の理由がこれ。

流木から腐植酸が溶け出すと、飼育水の色が茶色くなる。
その茶色の水をブラックウォーターと呼ぶ。

ブラックウォーター

それらは煮込んでいない流木から天然腐食酸エキスとして出続ける。

成分の腐植酸にはタンニン/フルボ酸/フミン酸などがある。
酸なのでpHが酸性に傾くのだが、恩威として強力な抗菌作用がある。
さらに流木の成分は魚にとって、免疫抵抗力、ストレス軽減、成長促進、産卵促進、魚卵保護など様々な効果がある。

ブラックウォーターは熱帯雨林の水質を再現でき、病気になりにくい弱酸性の軟水になる。
ただの泥で汚れた汚い水という訳ではない。

ブラックウォーターを再現できる水質調整剤としては、アズーのトリプルブラックウォーターが個人的にお薦め。
水はオレンジ色に濁るが、餌の食いつきや魚の反応がよくなるのは確かだった。

浮く流木を簡単に沈める方法

買ったばかりの流木は最初沈まないことがある。
通常なら水に数日間、重石をのせて付けて沈むようになるのを待つわけだが、直ぐに水槽へ入れたい場合がある。

そこで、沈まない流木でも水槽で使える裏技がある。

その方法は、ステンビスを流木に打ち込んで、ビスの頭にエーハイムのキスゴムをハメると良い。
エーハイムのキスゴムはすぐに硬くなって吸着力が落ちるので敬遠する人も多いのだが、自作のセパレーターや流木固定用など、このような一時的な使い方もできるので重宝する。

流木
流木が浮力で浮かび上がろうとしても、吸盤で固定されているので浮くことはない。
そのまま数日経てば流木全体に水がしみ込んで沈下性の流木になる。
この流木は1日で沈んでくれた。

プレコには流木は必要

喧嘩を防ぐ目的やプレコが安心して暮らせるようにと、プレコ飼育には流木は必要である。
特に大型プレコの飼育や混泳になれば流木は必須といっていい。

大きな流木になるほど高価になるが、小型の棒状流木を組み合わせて設置することでも隠れ家や喧嘩防止には十分。

土管(シェルター)の設置でも構わないが、天然流木の方がリアルな飼育環境を再現できるので是非チャレンジしてほしい。

流木型シェルター

どうしても流木を入れたくないという人は、下記の流木の形をしたシェルターもおすすめ。

新90㎝プレコ水槽の完成まで順調に作業が進んでいます。
90cmプレコ水槽のレポートは2月に出しているので、レイアウト完成レポートはじっくり煮詰めてから出すことにした。

それまでの繋ぎネタとして、プレコ水槽で使う流木や石/底砂などのアイテムを個別記事にしたいと思う。
途中、まだ紹介していないプレコ図鑑や最新の魚の研究に関するお勧めの本とかも記事にする予定。
今回は流木だったのだが、次回はプレコ水槽で使う石の記事。